コロナ禍真っ只中ですが、ドイツで海外留学を考えている皆さん、あつまれ!
どもども、ワールドジャンパーのAsamiです。
今回の記事は
これからドイツで大学に行ってみたいけど何から始めればいいかわからない。
そんな方たちに向けてドイツの大学入学システムの大枠の説明ができたらいいなと思い作成いたしました。
ちなみに作者の私ですが現在、2021年の冬期のドイツの大学院への進学のために尽力している次第です。(つまりまだ入学を成功させたわけでは無いのでその点はあしからず…)
その出願過程でゲットしたいろんな情報をこちらの記事で共有できればと思います。
同じようにドイツの大学進学を考えている方たち、ドイツ留学目指して一緒に頑張りましょう!
今回は本当は大学準備ビザゲットについて書こうと思っていたのですが、本当にいろいろなことがあり、というか外人局の手続きミスで目的のビザが発給されておらずデスクに文句を言ったりスタッフ達と言葉の暴力で殴り合ったりした残念ながら大学準備ビザ取得が失敗に終わりまして、、、。
現在は語学学校ビザにより引き続きドイツからブログをお送りしています。
外人局に対してこんなにはらわたが煮えくり返ったのは初めて(^^3)❤️
もし要望があればことのいきさつを書こうかな…笑
ではでは前置きが長くなりましたが綴って参ります!
ドイツの大学で学んでみたい、ドイツ留学に憧れるけど何から始めればいいか分からないと言う方、大体ですが大学の出願に向けて下記のような図に流れをまとめてみました。こちらのような手順を踏んで入学許可をもらうのが一般的かと思います。
-
- STEP.01大学選び
- こちらのような大学検索サイト→ https://www.studycheck.de/を使用し行きたい学部や学科の条件に合った大学を検索します。大学の出願期間等スケジュールを確認し、それに合わせて準備を始めていきましょう。
-
- STEP.02書類の準備
- ドイツの大学出願に必ず必要になる高校や大学の卒業証明書や成績証明書を出身校に発行してもらったり、規定されている語学力を証明するための書類をゲットするために語学をがんばります。
-
- STEP.03実技試験の申請(必要な場合のみ)
- 例えばデザイン学科等ではEignungsprüfungと呼ばれる実技の入試試験が必要となる場合があります。私の場合は事前に大学のウェブサイトで発表されていた応募期間内にこの試験の登録を済ませ、その後ポートフォリオのデータなどを送信したりします。学科によっては面接等がある場合もあります。
-
- STEP.04uni assistにて出願
- uni Assistと呼ばれる大学出願専用のサイトを使用し出願します。この出願のためには事前にVPD(Vorprüfungsdokumentation)と呼ばれる書類をゲットしておく必要がある場合があります。(すべての大学にVPDが必要となるわけではありません。)
-
- STEP.05Uni assistから入学許可証をもらう
- 書類に不備がなく志望者の中から選ばれるとUni assistから入学許可書が降ります。
-
- STEP.06 大学に必要書類を送付
- Uni assistから入学許可がおりたとしても100%入学できるわけではない場合もあります。Beglaubigungのスタンプが押された大学や高校などの卒業証明書や成績証明書、または学費の支払い証明書のコピー等を大学に郵送する場合が多いです。この審査を通過してやっと正式に大学から入学が認められます。
-
- STEP.07 大学に登録
- 大学から入学許可が降りたら、入学書類にサインし登録することで正式に生徒となります。夏季セメスターの場合は1月、また冬季セメスターの場合は7月に登録締め切りとなる場合が多いです。
-
- STEP.08学生生活スタート
- 留学生活を楽しみましょう!
大体上記のような感じでしょうか。
他に何か手順が抜けていると気づいた方、よろしければコメントにて教えていただけると他の出願希望の方たちの助けになります。
では、一つ一つのステップについて少しだけ詳しく見ていきましょう。
ドイツでの留学先、応募大学を決めるのはかなり大事な行程ですね。
私が大学選びに関して重要視した点は主に2つ。
・授業内容が自分の学びたい分野に沿っているか
・公立であること(金銭的な理由で)
今回私がドイツ人の友人に勧められ利用した大学検索サイトはこちらhttps://www.studycheck.de/
検索する際にはキーワードや公立や私立などの条件をチェックし、検索結果を絞り込むことができます。
ちなみに下記のチェック欄のstaatlichにチェックを打つと公立の大学の検索条件で絞り込めます。
ドイツ留学が話題に上る時、その安価な学費についてよく言及されますね。
私が調べたデザイン系の大学を例に挙げますと、
公立だと大体1つのセメスター(4ヶ月ほど)が400ユーロから500ユーロ前後(5万円から6万円程度でしょうか)。
私立だと1ヵ月で400ユーロから500ユーロ位でした。
つまり私立でも1年間の学費(2セメスター)は大体50万円位かと思います。
日本の大学と比べてもかなり学費は安いですね。
また大学を検索する上でミソとなるのは、自分が卒業した日本の高校や大学の学習基準がドイツの大学でも受け入れられるかどうかです。
この学習基準の確認方法はこちらのアナビンと呼ばれるウェブサイト→ www.anabin.kmk.orgを使用し行うことができます。
„Institutionen“をクリックし、自分の卒業した学校を検索します。
Der Statusの欄にH+と表示されている場合はその大学が認められていることを意味しています。
(ただ在学中の成績なども考慮されますので、このアナビンのサイトでH+がゲットできていても100%入学条件を満たしているわけではありません、ご注意ください。)
行きたい大学に目星をつけたら大学のウェブサイトにて出願期間のスケジュールを確認しましょう。
ドイツの大学ではセメスター制が採用されており、1セメスター(4ヶ月の学期)が1年に2回行われます。
夏季セメスターか冬季セメスターでスタートするか選択肢があるので、つまり年に2回出願のチャンスがあることになります。
※私が受験しようと考えている希望大学のうちの一校では冬季セメスター開始のみで、この場合出願期間を逃してしまうと次の出願期限まで1年間待たないといけなくなってしまいます。出願期限がいつなのか早めにウェブサイトで確認しましょう。
また大学によって受験に必要な語学の基準が変わってきます。
Telcやゲーテなど、どの語学テストが必要なのか。また、c1、b2どのレベルの証明書が必要なのか。
はたまた英語の語学力が必要なのかなど、この時点で目標を設定して出願スケジュールに合わせて語学力を磨きましょう。
ドイツの大学出願には必ず高校や大学の卒業証明書や成績証明書が必要になります。
この書類は基本的に出身校でしか発行されないものですよね。
なので日本の学校だったら必ず日本にいるうちにゲットしておきましょう!!
でないと海外から家族に代理で発行申請もしてもらったり、発行された書類をわざわざ数週間かけて国際郵便で送っってもらったりとかなりめんどくさいことになります。
あと、これらの書類は卒業後数年以内に破棄されるところもあるようで、なるべく早い内の発行申請をお勧めします。
海外留学したいな~と少しでも思った時点でこちらの書類は複数分発行しておいてもらって間違いないと思います。
発行は無料ですし、使わなかったらそれで破棄してしまって大丈夫だと思うので。
その他の必要な書類だと、ドイツ語で書かれた履歴書やモチベーションデータなど大学によって変わってくるかと思います。
大学のウェブサイトを確認し随時準備していきましょう。
この工程は少し特殊かも。
これは全員ではなく、技術系の大学や専門学校(hochschule)を受験する場合に必要となることがあります。
実技の入試試験と言うことでEignungsprüfungと呼ばれています。
私が出願を考えているデザイン系の学科では、ドイツの大学を出願する際に使用されるポータルであるUni assistantを通して出願する前に大学専用のウェブサイトで、このEignungsprüfungの登録を行う必要がありました。
ここで今までの仕事で制作した作品や大学の卒業制作などをまとめたポートフォリオや、モチベーションレター、宿題課題がある場合はその作品などを提出します。コロナ禍なのでビデオ通話を通しての面接があるところもあります。
こちらの試験で合格した人が初めてuni assistantを通して出願する権利が与えられます。
気をつけなければいけないのは実際の出願期限よりかなり前にこのEignungsprüfungが行われる場合があること。
例えば私の希望大学では冬季セメスター(秋スタート)でも、Eignungsprüfungの登録締め切りは既に4月終わりごろで、かなり前から出願の準備が必要になることになります。
しつこいようですが大学の出願締め切りは細かくチェックしましょう!
ドイツの大学の出願は一般的にこちらのUni assistant→ https://www.uni-assist.de/と呼ばれるウェブサイトを通して行われます。
日本では学校ごとに願書を郵送するのが一般的だと思いますが、ドイツではこのようにウェブサイトを通して出願方法が統一されているのが便利ですね。
ちなみに、このUni assistantでの本出願のためには、あらかじめVPDと呼ばれる書類をゲットしておく必要がある場合があります。(必要ない学校もあります。)
VPD(Vorprüfungsdokumentation)は直訳で予備審査資料。
在学していた学校の成績などをヨーロッパ基準に計算し直してくれる書類です。こちらの書類を申請することで、Uni assistのスタッフたちが私たちの在学中の成績を一つ一つ審査してくれます。
確か金額は70ユーロ位だったでしょうか、費用がかかります。
こちらのページ→ https://www.uni-assist.de/bewerben/bewerbung-planen/vpd/に詳しく記載されています。
発行までには申請から1週間~数週間かかりますので、出願期限に余裕を持って発行申請を行っておくと安心です。
ちなみにVPD発行のために郵送する卒業証明書や成績証明書の書類ですが、オリジナルの原本ではなくコピーしたものを送付します。
このコピーが実際に原本を印刷したものであると証明するために、公的な機関で押されるBeglaubigungと言うスタンプが押されていることが必要になります。(このスタンプがステップ5で必要となる方もいます)
ちなみにデュッセルドルフDüsseldorfだと、ハインッリヒハイネ大学Heinrich Heine Universität Düsseldorfで1セット2ユーロでスタンプを押してくれます。
なんと、英語の書類も受け付けてくれます。(外人局BürgerbüroでもBeglaubigungサービスはありますが、ドイツ語で書かれたものしか受け付けてくれません。)
その他だとNoterと呼ばれる機関でスタンプを押してくれるサービスがあるのですがこちらは最低でも10ユーロ以上かかるので少々高いです。
残念なことにコロナのロックダウン中でデュッセルドルフDüsseldorfのハインリッヒハイネ大学のBeglaubigungのスタンプをしてくれる事務所が空いておらず…
どこでこのスタンプを押してもらおうか現在考え中です。(汗)
どなたか他にこのBeglaubigungのサービスを安価で取り扱ってくれる機関を知っている方がいたらぜひ教えてください…!
他の方の助けになりますので、デュッセルドルフ以外の情報でも随時コメントいただけるととても助かります。
※VPDを必要としない大学の出願の場合は、ステップ5で同じように大学や高校の卒業証明書や成績証明書をのコピーを郵送したりする場合もあります。
その際にもBeglaubigungのスタンプが押された書類が必要になる可能性があります。
無事にに大学から入学を認められた場合はUni assist からZulassungと呼ばれる入学許可書が届きます。
しかしまだ100%入学を認められたわけではないかも。
次のステップで大学側から入学許可を正式に認められる必要がある場合があります。
(全ての人には当てはまらないかもしれないですが)
※既にここまでのステップでこの手順を行っている志望者はこのステップを飛ばして次の手順に行く人もいるかと思います。
出願手順は大学によりますので、各自大学のウェブサイトで確認してください。
ここで大学に直接高校や大学の卒業証明書や成績証明書の書類、または学費の支払い書などを大学に送付し大学側が入学の最終チェックを行います。
証明書の郵送の場合はステップ4に出てきたBeglaubigungスタンプが書類に押されている必要があるかと思います。
ステップ4で既にVPDを送付する必要があった人はこの工程で卒業証明書等の送付は必要ないかも…?
その後大学から入学許可が下りることで正式に生徒となることができます。
ここまで来たら後はもう大学の指示に従い入学準備を進めていくだけです。
Einschreibungと呼ばれる、「私はこの学校の生徒になりますよ」と言う入学書類にサインをする手続きです。
この手続きにも期限があり、一般的に夏季セメスターの場合は1月、また冬季セメスターの場合は7月に登録締め切りとなります。
以上が現在私が集めたドイツの大学進学のための手順の情報です。
何度も言いますがこの記事でご紹介した手順はあくまで大枠で、大学によって細かく出願手順が変わってきます。
詳しい出願の方法は必ず各自で大学のウェブサイトを確認したり、直接大学の事務所などに問い合わせたりして不備のないように気をつけてください。
(何か手違いがあってもこちらのウェブサイトでは一切クレームは受け付けません!自己責任でお願いします)
何せまだ私自身も大学の出願途中のため、もし経験者の方で他に有益な情報があればぜひコメントにて共有してもらえると助かります。
こんなご時世だからこそ、自分の将来のためにぜひドイツの大学で学びの機会をゲットしましょう!
健康に気を使いながらよい1日をお過ごし下さい
ではでは。